無償交換部品

ミノウラ バイクタワーにリコールがあると知り、部品交換を行った顛末はドタバタだった!

こんにちは、ゆらです。

自転車室内保管のマストアイテム、バイクタワー。特にマンション住まいには本当に便利です。

突っ張り棒のように、床と天井にテンションをかけることで固定されるため、クギなどを打つ必要がありません。

ゆら
賃貸住まいにはありたがい!
ところが私が使用しているミノウラ 「バイクタワー10」という商品にリコール情報があることを知り、今回部品の交換をしました。
その顛末と実際に行った取り付け作業をまとめておきます。ミノウラのバイクタワーを使っている方、どうか確認してくださいね!そして交換作業の参考になれば幸いです。
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「バイクタワー10」 我が家での使用状況

設置して8年、実は二度ほど、支柱が倒れかけたことがあります。一度目は地震のとき。数年前のことです。二度目は数ヶ月前、突然のことでした。

天井近くに転倒防止用のストラップを取り付けてあるので、いずれのときも支柱が少し傾いただけで、掛けてある自転車はそのまま無事でした。

ゆら
あー、また取り付け直しか。。
頻繁にする作業ではないので、すぐやり方を忘れてしまう私。「意外と難しくないな。。」そう思ったことだけは覚えていますが、やり方は思い出せません。
探せば説明書もあるのでしょうが、ネットの方が早いので、ミノウラHPにアクセス、そこで、リコール情報を発見した、という次第です。
「あれ、バイクタワー10、ウチのと一緒だ!買った時期も、近いぞ。。」と思いつつも、とりあえず、そのままにはしておけないので、ネット上のマニュアルを見ながら再設置。
ゆら
今度、ミノウラに確認しよう!
と思いながら月日が流れ、先日やっと、メールでミノウラに問い合わせをした次第です。

リコール内容の確認

今回の不具合については、ミノウラ のHPだけでなく、消費者庁のリコール情報サイトにも掲載されていました。

消費者庁 リコール情報サイトから引用

箕浦「自転車用品:自転車収納台」 – 部品交換

一部において、上下支柱を固定する中間ジョイントの補強リングが十分に締まり切らず、設置中に支柱が縮み転倒してしまうおそれのあるものが紛れ込んでいるため

  • 商品名自転車用品
    自転車収納台
  • 連絡先株式会社 箕浦
    http://www.minoura.jp/japan/support/cs/collect-bt10_bp3.html
  • 対応方法お客様の安全を配慮し、無償で対策済み金属補強リングにお取り替えいたします。部品交換はユーザー様ご自身でお願い致します。
    部品交換作業手順:
    http://www.minoura.jp/japan/support/cs/procedure-bt10_bp3.html
  • 転倒防止用樹脂ストラップ使用のお願い•バイクタワー10、バイクピット3の設置に際しては、必ず、製品に添付の「転倒防止用樹脂ストラップ」を使用し、万一の地震などによる不意の転倒にも耐えられるように備えてください。(画像参照/クリックで拡大します)
    •もし、このストラップを使用しないままで設置していて転倒したとしても、弊社はその被害の責任を負いかねます。
  • 対応開始日20140226
  • 対象の特定情報製品名:バイクタワー10、バイクピット3
    購入時期特徴など:
    以下の3項目すべてに該当する製品
    支柱が黒色
    購入時期が2013111日以降
    支柱中間ジョイントの金属補強リング形状が、突起の無い〔旧型〕タイプ(上記のリング形状画像を参照)
  • 備考天井〜床の突っ張りポール式自転車収納台の「バイクタワー10」および「バイクピット3」の一部において、上下支柱を固定する中間ジョイントの補強リングが十分に締まり切らず、設置中に支柱が縮み転倒してしまうおそれのあるものが紛れ込んでいます。

私が購入した「バイクタワー10」

さて、今回の無償交換部品の送付対象となるかどうかの3条件が、私の購入したバイクタワーに該当するかどうか、確認してみます。

  1. 支柱が黒色 該当
  2. 購入時期が2013年3月15日 ←非該当
  3. 支柱中間ジョイントの金属補強リング形状が、突起の無い〔旧型〕タイプ 該当

ミノウラにメールで問い合わせて、上記の3点を伝えました。②には当てはまら無いものの、「2回、倒れ掛けたことがある」と伝えると、無償交換部品を送るとのことでした。

ゆら
3つの条件に全て当てはまっていなくても、各個人の状況を踏まえて対応してくれます。
ミノウラ の突っ張り式のバイクタワーを持っている方で、商品名や購入時期が分からなくても、倒れ掛けたことがある方は、一度ミノウラ に問い合わせることをお勧めします。

無償交換部品が届く

さて、メールでやりとりした当日に交換部品を発送してくださり、二日後には郵便ポストに届いていました。届いたのがこちら。

ミノウラから届いた交換部品
届いたのは、新型の中間ジョイントの金属リング、特殊なワッシャー、転倒防止用のストラップとビス2本、交換手順書

新型の中間ジョイントの金属リングが今回取り替える部品、その新しい金属リングをボルトで締めるときに使う特殊なワッシャー。この2つが今回の主眼です。

転倒防止ストラップとそれを止めるビスは、恐らく、使っていない人が多いので、念押しで送られきたのでしょう。

ゆら
我が家では、このストラップを使っていたお陰で、支柱が完全に倒れることがなく、自転車も守られました。

取り付け作業の手順

同送された「作業手順書」にそって、作業を始めます。

① 中間ジョイントの下側のボルトを緩めます。

中間ジョイントの下側ボルトを緩める。

②中間ジョイントを上支柱ごと抜きます。

中間ジョイントを上支柱ごと抜こうとする

全く、抜けません。。

ここで、大きな間違い!

私は、設置された状態で、作業を始めるものと思っていたのですが、どうやら作業手順書は、設置前の、支柱を寝かせた状態で始める前提となっている模様。。

ゆら
設置された状態では、上支柱が抜けるはず無いよなーと、今書きながら呆れてしまいます!
結局、私も、「上支柱、外さないと抜けない!」と思って、設置場所から外して寝かせました。
③中間ジョイントの上側のボルトを緩めて、上支柱から引き抜きます。
上支柱を引き抜く
寝かせて、下支柱から上支柱を引き抜きます。
中間ジョインを引き下げる
中間ジョイントを引き下げてきて、
支柱から中間ジョイントを抜く
支柱から抜きます。最後は固く、抜けにくくなっています。

③ー2 もし、引き抜きにくい場合は別々に外します。まずボルトとナットを上下とも取外します。

ここでまた間違い!

「別々に」が、「何と」「何を」別々にか、分からず。。

ゆら
中間ジョイントの構造を理解していないのが敗因でしたね。。
ここで、中間ジョイントの構造を確認しておきましょう。
中間ジョイントの構造
中間ジョイントは、樹脂製のスリーブに、金属製のリングがはめられています。
中間ジョイントを分解したところ
分解したところ。
つまり、「中間ジョイント」を支柱から引き抜くのが難しいときは、「金属リング」を「樹脂製のスリーブ」から取外して、別々に支柱から取り外しなさい、という意味でした!
③ー3 金属リングをマイナスドライバなどで少し広げながら樹脂製スリーブから抜いて別々にしておくと、簡単に外せます。
私の理解は、ますますヘンテコな方向へ。。こんなこと、やってます。。中間ジョイントを引き抜く
作業手順書の意図するところは、中間ジョイントの樹脂ジョイント部分から、金属リングを外しておけば、簡単に支柱から取り外せます、という意味。

それを私は、「中間ジョイントを分割する」という頭が全くないため、金属リングを広げながら、ごっそりと支柱から引き抜こうとしています!

ゆら
無理がありますよね! 私も「変だな??」と思っていましたが。。
結局、ドライバーは諦めて、力一杯引っ張って、分解せずに引き抜きました!

④ 孔同士の形を合わせてから、樹脂製スリーブに新しい金属リングをはめ込みます。

新金属リングと旧金属リング
左がリング外側に突起がある新リング。 右は突起がない旧リング。

さて手順書ではすでに中間ジョイントを分解して外すことも説明されているので、次の工程は、新しい金属リングを、樹脂スリーブにはめ込む手順に進んでいます。

ゆら
「孔」って、何?? 調べたら、「くぼみ」のことでした。。
ミノウラバイクタワーのリコール部品
ミゾを合わせて、樹脂スリーブに金属リングをはめ込む
ミゾを合わせて、樹脂パーツに新しい金属リングをはめ込みます。
ゆら
このとき、またやらかしました!

金属リングの向きを間違えて装着

金属リングをはめる向きを間違えました!穴が丸い方からビスを差し込み、六角形の方に六角形のナットが入って、締め込むのです。

ゆら
これでは、それぞれを、反対側から締め付けることになります!
金属リングの向きを正しく装着
金属リングの向きを変えて、正しく装着。

<注>
すみません、これは、両側から締め込むのが正解で、最初が合っているようですね。ステムと同じですね。このときにはその知識もありませんでした。大変失礼致しました!(2023年11月)

⑤新しい中間ジョイントを上支柱に挿入します。

中間ジョイントを上支柱に挿入

少し固いですが、ここは、えいやっと。意外と簡単にハマりました。

⑥上支柱を下支柱に挿入し、中間ジョイントを下支柱いっぱいに押し込みます。

⑦下側のボルトを5〜8N.mで締め付けます。その後はバイクタワー/ピットの説明書にしたがって支柱の長さを決め、上側のボルトは8N.mで締め付けて固定します。(締め過ぎは逆に悪い影響を及ぼします)

中間ジョイントを通した上支柱を、下支柱にはめ込む。
中間ジョイントを通した上支柱を、下支柱に差し込み、下のボルトを固定する。

中間ジョイントを差し込んだ上支柱を下支柱に差込み、中間ジョイントを下がるところまで下げます。

そして、下側のボルトはこの時点で本締め

上側のボルトは仮締めですが、ボルトを差すときに、同送された特殊なワッシャーを装着します。

特殊ワッシャーは、すり鉢の形状で、表面に縦線が入っています。
ボルトに特殊ワッシャーを通してリングの穴に入れ、反対側をボルトで締めます。

このワッシャーを使うことで、強度が高まるのだそうです!ワッシャーにも向きがあります。凹凸の凸側からボルトに差込みます。

ゆら
ところで、5〜8N.m、8N,mって、何?
またまた、謎の言葉登場。調べてみます。トルクを表す単位で、「ニュートン・メートル」を読むそうです。トルクというのは、簡単に言うと、スパナでボルトを締める力とのこと。
ゆら
つまり、どれくらいの力で締めるか、強さを指定しているのですね!
自転車でもサドルとか、ペダル、ハンドルなどの取り付けに、それぞれに適した「トルク」がある、と聞いたことがあります。けれども日常のメンテナンスではほとんど、意識しません。
トルクレンチと言う、トルクが数値として表示される工具がありますが、もちろん、持っていません。
ここは、仕方ないので、「しっかり」締めておきました。女性はそもそも、そんなに強く締め付けることは難しいので、強く締めすぎることはないだろうと。。
ゆら
そして、ここで作業手順書は、「説明書にしたがって支柱の高さを決め…」と、取説を見て!と言う指示です!
と言う訳で、WEB上の取扱説明書を調べます。手順は以下の通りです。
(1)組み合わさった支柱を、設置場所に立てて、上支柱を伸ばし、上支柱上部のカップ部分が天井に固定される位置で、中間ジョイントの上のボルトを締めて仮止めする。
支柱の仮止め
支柱の仮止め。バネや、支柱の赤いラインが見えています。

(2)一度、支柱を外して寝かせます。仮止めの位置から上支柱を2センチ延ばして再度固定。今度は本締めです。

仮止めの上支柱の位置を印する。
仮止めの位置を印しておきます。
仮止め位置から2センチ延ばして固定
2センチ、上支柱を延ばして固定する。

(3)取り付け位置の天井に、上部カップを押し当て、そのまま上に突き上げるようにしてバネを縮め、斜めになっている支柱を垂直に立てて、床に固定する。

設置後の上部カップ
正しくテンションがかかると、赤いラインが見えなくなります。

(4)転倒防止ストラップを取り付ける。完成!

バイクタワー設置完了
転倒防止ストラップも、壁にちゃんとビス留めしました。
ゆら

そして、再度、部品交換作業手順書に戻ります。最後の項目が残っています。

⑧最後に、設置した支柱の上支柱をつかんで体重をかけて引き下げてみて、ずり下がらずにしっかりと固定されていることを確認してから、使用を開始してください。
ボルトは定期的にチェックし、緩んでいたら増し締めし、もし上側ゴムカップから赤いインジケータが見えていたら適切に再調整してください。
転倒防止ストラップは必ず併用するようにしてください。

ゆら
これで終了です!

まとめ

色々と勘違いもあり、相変わらすのズッコケでしたが、1時間半ほどかけて、作業が完了しました。

これで、枕を高くして眠れます。

ゆら
なんせ、本当に隣で寝ておりますから。。笑
正直、この記事にまとめたおかげで、自分の勘違いのヒドさに気が付き、ちょっとガッカリ。まあ、それでも経験をすればこその学び、これからもドンドン、チャレンジします!
それでは、今回の交換作業をスムーズにするためのポイントをまとめておきます。
「中間ジョイント」は「金属リング」と「樹脂スリーブ」を分けると作業がラク
無償交換部品は、「中間ジョイント」中の「金属リング」の部分のみ
トルクレンチで適正にボルトを締めるけるのが理想
ちなみに、このリコールの対応が開始されたのは2014年2月。私が購入して1年程度です。
ゆら
私は全く知らないまま6、7年を過ごしていた、ということですね!
本当に転倒防止ストラップをちゃんと使っていて、良かったと思います。
個人的には「ミノウラ」製品には信頼感を持っているので、頑張ってもらいたいと思っています。(私の地元愛知県のお隣、岐阜県の会社ですし。。)
そして、「バイクタワー10」は、現在は廃盤になっています。後継商品を調べてみると、こちら。
支柱が3分割になって、よりコンパクトになっているようです。そして、気になる転倒防止については、

ユーザーが最終設置した後、ポールが縮んで転倒してしまうことを予防するために、バイクタワー25Dでは、ジョイント部のボルト固定に加え専用ストッパー金具での固定による二重ロック構造を導入しました。

二重ロック構造に進化している様子です!
「バイクタワーといえばミノウラ」ですから、これからも安全な商品をお願いします!
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