こんにちは、ゆらです。
リュックの「リクセン化」のお話の【後編】です!いよいよ、大容量リュックに、リクセンカウルのエクステンダー対応のBASILアダプタープレートを設置する作業に入ります!
まだ【前編】を読んでいない方は合わせてどうぞ!「リクセン化」って小径車でキャンプを目指すにはメリットだらけなんです。
こんにちは、ゆらです。自転車キャンプ用の荷物積載システム構築に向けての第一歩を、ついに踏み出すことにしました!リュックやフロントバッグの「リクセンカウル化」って聞いたことありますか?「リクセンカウル化」とは、自分の好きなカバンに[…]
リュックを選ぶ
まずはリュックを選びます。自分の考える用途に合うことにプラスして、「リクセン化」に適した形状を持つことが大切です。条件をまとめます。
リュック選びの条件
選んだリュック
そして、こちらを選びました。チャンピオンのBOX型リュック。
背中面は、右のようにフラットなものを。左のリュックみたいに、ブロックがあると、プレート取り付けが難しそうですよね。
必要なパーツ
リクセンカウル のエクステンダー
自転車のシートポストに取り付けます。
BASIL アダプタープレート
リュックの背中に取り付けるプレートです。リクセンカウル社のものではないのですが、同社のKRICKfixに対応した商品です。以前はリクセンカウルのアダプタープレートがあったらしいのですが、現在は販売されていません。リュックの「リクセン化」を可能にしてくれるのは、このBASILのものだけみたいです。ありがたい!
スチールバンド(32〜36mm) → BD-1とbirdyのみ
BD-1やbirdyに乗っている方は、別売りのシートポストに取り付ける「スチールバンド(32~36mm)」を購入する必要があります。エクステンダーに付いているスチールバンドは25~32mm対応、BD-1のシートポストは34.9mmあるので、使えないのです。(birdyも同様)
カバンの補強材
リュックにアダプタープレートを付けると、そこだけに力がかかってリュックの形が崩れてしまいます。そこで、リュックに芯材になるものを入れて、芯材とカバンをプレートで挟み込む形にします。100均のワイヤーネットがいい感じです。L字型に曲げて、底面もカバー出来るようにします。
キャンドゥでは良いサイズ感のものが見つけられなかったのですが、ダイソーでピッタリの物をゲット。色も黒でラッキー!リュックの横幅32センチに対してワイヤーネットの幅29.5センチ、高さ47センチに対して44センチ。
買うときにこのリュックを背負って行って、ちゃんと入ることを確認して購入しました!
ネジ(必要に応じて)
付属のネジが短くて届かない場合があります。私は下記の両方を使いました。(メーカーはネジを変えることを推奨していないので、その点をご理解の上、ご判断ください)
① エクステンダーをシートポストに取り付けるとき(M6✖️30 六角付ボルト)→ 写真右側
② アダプタープレートをリュックに取り付けるとき(M5✖️15)→ 写真左側
強度をあげるためのワッシャー(おまけ)
これは、独自に取り付けたもので、製品に付いているものではありません。すり鉢状に中央がくぼんだ、変わった形をしたワッシャーです。ロゼットワッシャーという名前のようです。サイズはM6。
小径車乗りの大先輩から頂いたのですが、これを付けることでエクステンダーの対荷重を5キロ位上げられるそうです。もちろん、メーカー保証外のお話なので、試される方は、自己責任でお願い致します!
必要な道具
目打ち
リュックの背中に穴を開けます。(写真左側)
※リュックの芯材にアクリル板を使う場合は、写真右側の電動ドリルの刃を手で回して穴を開けることが出来るそうです。
プライヤー
リュックの芯材となる100均ワイヤーネットをL字型に曲げるときに使います。プライヤーって、パイプなど、丸いものを掴むものなのですね、初めて知りました。ただ、今回のワイヤーは、プライヤーで掴むのには細すぎるので、ペンチでも良かったと思います。
アーレンキー(六角レンチ)
エクステンダーの取り付けには5mmの、アダプタープレートの取り付けには3mmのアーレンキーを使います。
では、作業工程に参ります!
作業工程
エクステンダーをシートポストに取り付ける
- シートポストに取り付ける前に、スチールバンドと本体をネジで締めて、スチールバンドにクセ付けしておく。これをしておかないと、スチールバンドが固くて、ボルトが中々ネジに届きません。
- ボルトに、強度を上げるワッシャー、エクステンダー本体、付属のワッシャーの順にセットし、スチールバンドのネジに緩く締め込む。
- エクステンダーがまっすぐ後ろに来るように調整し、本締めする。
- 完成!
リュックの「リクセン化」
- 自転車に取り付けたときに、タイヤに擦らない高さを確認して、リュックにアダプタープレートを設置する場所を決める。
- リュックの底面に合わせて、ワイヤーネットをL字型に曲げる。
- アダプタープレートの内側に付ける方を、リュックの外側に置いて、穴を開ける位置に印をつけ、目打ちで穴を開ける。
- アダプタープレートの外側(エクステンダー に装着する方)を、リュックの穴を開けた所に合わせて当て、リュックの内側からボルトを緩めに締めて仮止めする。
- リュックの中にワイヤーネットを入れて、ボルトの頭と重ならない位置で、底と背面に密着させる。
- 内側に取り付けるアダプタープレートの穴を、ワイヤーネットをはさみ込んだ状態でネジの頭にはめ込み、アダプタープレートを下に引き下げて固定する。
- ネジを本締めする。
- 完成!
まとめ
こうして、30リットルという大容量の荷物を積む準備が出来ました!後は実際走って見て、どれだけ快適か、あるいはどんな不具合があるのかを検証していこうと思います。
ほぼワンタッチで着脱可能なので、テスト中に不具合が起こったとしても、背負って帰って来ることが出来るので安心です!
最後に、リュックのリクセン化を初めて体験して分かった注意点をまとめておきたいと思います。
リュックに穴を開ける際には、リュックの内側に付ける方のアダプタープレートを使って、背中側から位置決めする!
外側に付くアダプタープレートは穴が外から見えません。それで内側用のアダプタープレートをリュックの中に入れて、内側から位置決めして、内側から目打ちで穴を開けて。。大変でした!内側のプレートで外側から印をつけるのであれば、銀ペンでしっかり印をつけることが出来たでしょうし、ネジ大の穴をしっかり開けられたと思います。
ワイヤーネットの取り付けは、ボルトと外側のアダプタープレートを仮止めしてからで良い!
ワイヤーネットの格子のパイプが、ネジ4個を固定する位置と重なってしまい、位置決めが不安だったので、ワイヤーネットに取り付けられる位置を確認し、その位置で内側プレートとワイヤーネットをテープで固定し、リュックの中に入れて作業を始めました。こうなると、内側から穴を開けざるを得ません。結局うまく行かなくて、取り外してやり直すことになりました。最終的に、今回ご紹介した手順を経て完成しました!
やって見て初めて分かることがたくさんありました!もう一度やったら、すごく上手に出来る予感。。今回色々とご指導頂いた大先輩は、5種類のリクセン化バッグを、用途に合わせて使い分けているそうです。
私も今回の大容量リュックの使用感を検証しながら、同時にハンドル周りに積む荷物についてもリクセン化を検討していきます。またご報告しますね!